かつてはフィリピン最大のゴミ山 パヤタスでのボランティアについて
こんにちは!すがちゃんです!
今日は私がボランティアの活動先である、「パヤタス」というエリア、そしてボランティア先でどのような活動を行っているのか紹介していきます!
パヤタスとは?
パヤタスとは、かつてフィリピン最大のごみ山があったことで知られているエリアです。多くの人がスカベンジャー(ごみの中から収入になりそうなものを集めて売る人)として働いていました。スカベンジャーは異臭や重労働等過酷な環境の中で働いているため、健康へのリスクも十分に高いです。
現在、ごみ山は閉鎖されてしまいましたが、ジャンクショップ(ホテルやファーストフードから運ばれてきたゴミを仕分け、収入になりそうな金属類等を売る人)で働く人が多いのが現状です。そのような人たちは過酷な環境で健康リスクを抱え、かつ低収入(日本円で1日あたり300円~600円、10時間労働)で働いています。
中には小学校の子どもも働いています。
また、ごみ山のイメージがあることからパヤタスに対する差別は現在も続いており、就職や進学でパヤタスを出ると、その地域で差別に遭ってしまうこともあります。実際に、差別に遭い、就職先や進学先で馴染めないケースもあるようです。
活動先ではどんな支援をしているのか?
私がボランティアしているNPOでは主に
・子どもの教育支援
・女性のエンパワメント事業
・スタディツアーの運営
の3つを行っています!
・子どもの教育支援
学校に行くのが難しい子どもの奨学金事業や図書館の運営、また学校に行けていない子どもに識字教室の実施を行い、学校に行けるようサポートを行っています。
・女性のエンパワメント事業
刺しゅう製品の製作・販売を通して収入向上のためのサポートを行っています。
・スタディツアーの運営
パヤタスや事業の説明、案内、家庭訪問などを実施したりして、国際協力や貧困問題に少しでも興味を持つきっかけを作っています。
ボランティアの活動について
私が普段行っていることは
・女性エンパワメント事業に関すること
→主にバザーの参加や事務作業等幅広く行っていました。バザーでは、マカティ市で開催されているバザーやマニラ日本人学校主催のバザーに参加し、日本人のお客さんの対応をしたり、商品に対するアンケートをしたり、売り上げのチェックを現地スタッフと行ったりしました。
最初は緊張しましたがバザーへの参加を通して、常連のお客さんの方の顔も覚え、コミュニケーションがとれるようになったり、商品や事業について自信をもって説明できるようになったりしました。
また、事務作業では、バザーのチラシ作成や値段リストの作成等幅広く行っており、現地スタッフが活動しやすいようサポートを行っていました。
・スタディツアーの運営、同行
→パヤタスについての説明や案内、通訳等を行っていました。高校生から社会人まで、また参加者も1名から10人を超える日もあり、様々な人との出会いもありました。中でも印象に残っているのは、家庭訪問で性教育の話をしたこと。
日本とフィリピンの中絶に対する考えが違うことに驚きました。日本では、高校生の娘が妊娠したとしたら多くの親は中絶を勧めると思います。しかし、現地の人は
「とにかく産みなさい」と中絶には反対するとのことでした。
この時の、性教育やその考え方に対する違いについて一緒に話し合ったことは今でも印象に残っています。
また、スタディツアーの同行をする度に、通訳の難しさを痛感させられました。特に参加者の感想や質問で通訳がうまくできないと感じた場面が何度もあり、悔しい思いをしました。スタディツアーのあった日は必ずと言っていいほど自室にこもって英語をひたすら勉強していました。
・子ども図書館の運営
→図書館に来てくれた子どもたちとコミュニケーションを取ったり、また絵本の読み聞かせの手伝いを行ったりしていました。それから、図書館に来てくれた子どもや絵本の読み聞かせの後に折り紙を教えたりもしました。夢中になってくれた子どもも多かったですが、何人かは途中で飽きたりしていて…(笑)教えるのは大変でした。
・記事執筆
→Facebookの記事作成を行っていました。「誰」に見せるか、文量、構成、1つの記事を書くのにこれらのことを意識しながら書いていきました。また、ほかにも外部から委託された記事作成も行いました。
ボランティア先での最近の出来事
最近、ボランティア先であった出来事は、マニラ日本人学校主催の盆踊り大会に出店・参加しました。当日は多くの日本人のお客様が来てくれたと同時に、マニラに住む日本人がこんなにも多いのかとびっくりしました。
(ちなみに盆踊り大会参加者は、なんと3000人を超えていたとのことです。)
多くのお客さんが来ており、対応や会計で忙しかったのですが、子どもから保護者の多くの方に刺しゅう商品について興味を持ってくれて嬉しかったと同時に、製品や誰がどこで作っているのか説明し、製品の普及活動にも努めました。
また、丁度その時期に関西の大学生が1週間スタディツアーに来ており、パヤタスの説明や案内、そしてイントラムロスやショッピングモールへの観光案内もしました。
イントラムロスはスペイン統治時代に建てられた建物で知られる場所でもあり、中にはサンチャゴ要塞やリサール博物館等様々な建築物があります。
学生さんたちがスタディツアーの参加を通して、フィリピンの貧困の問題について改めて考えるきっかけをつくれたら嬉しいです。
というわけで、今回はパヤタスとボランティア先についての活動についての記事でした!
最近は交換留学だけでなく、企業やNPOでのインターンシップやボランティアの留学も増えてきているので、このような留学のタイプに関する相談も受け付けています!
最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^)!
すがちゃん